本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

21.『森があふれる』

文藝に掲載された時に読んで単行本も買ったのに積んでいて、単行本読めずにいるうちに文庫が出て買って1年積んでいた、彩瀬まる『森があふれる』をやっと読んだ。 だから6年ぶりに読んだんだけど、「こんなすごい小説だったのか」と震えた。6年前の時は彩瀬…

読書日記2「エッセイは難しい」

最近独立系書店とか、棚貸し系書店に行くとZINEが置かれていることが多くなった。 そのだいたいがエッセイだ。 そういうの見る久しぶりにエッセイ読みたいなーとなって、いろいろ立ち読みしてみるんだけど、なんかいまいちハマらない。 エッセイで多いジャン…

20.『ニューヨーク製菓店』

あの街は、もうこの世に存在しない。今故郷にある街は、以前住んでいたところではない。ある意味で私は故郷喪失者のようなものである。 私が育った家はもうない。その周りにあった文房具店や和菓子屋や手芸屋靴屋も、もうない。全部再開発で壊されて大きな市…

19.『ここがホームシック・レストラン』

「近づきすぎると、限度をわきまえないって言われそうで。押しつけがましいとか、情緒的だとか……。でも、後ろに下がっていれば、無関心なやつだと思われるだろうし。とにかく、僕、ほかのみんなが知ってるルールを習いそこねたんじゃないかって気がするんだ…