読書日記
源氏物語の「松風」という帖は、都から遠く離れた明石に住んでいた姫君、明石の君が都に引っ越し、三年ぶりに光源氏と再会する帖だ。 明石の君の母、尼君も一緒に引っ越してきたので、久しぶりに会う尼君に対して光源氏は開口一番に「姫君をこんなに美しくお…
望みを捨てられぬまま、狭霧ばかりが立ちこめる道を自分で編んだ靴で歩むしかないという状況など、ほとんど携問のようなものである。その携問に耐え抜いてでもお笑いが好きなら「芸人」を続けろなんて、私以外の人間は言ってはいけない。このつらさは私にし…
最近海外生活や異文化交流を書いたエッセイを2冊読んだ。奈倉有里『文化の脱走兵』と光浦靖子『ようやくカナダへ行きまして』だ。 それで、エッセイっていうのは2パターンあるのではないかと気づいた。 1つはそれまでの日常から飛び出して新たな場所での…
桜庭一樹『読まれる覚悟』を読んだ。 小説家になって作品が読まれるようになると、批評家やファンの反応が返ってくるようになる。この本では、それに対してどんな心構えでいた方がいいかどんな距離感でいるべきなのか、一線の引き方等が、小説家目線で書かれ…
写真をやっていた時、担当教授に「被写体との距離がありどこか冷めている。あなたは人に対してもそうだけど」と言われたことがあり、バレてたのかと思ったことがある。 私は確かにそんなところがある。 それが現実にいる人だけではなく本の中の人に対しても…
山崎まどか『優雅な読書が最高の復讐である』をちょこちょこ読んでいる。 山崎さんの本は読んだことがなかったけど、なんとなく海外文学好きのおしゃれでハイソなサブカルお姉さんというイメージがあった。そのイメージ通りだったりちょっとずれていたりする…
食べ物小説といっていいのかわからないけど、そう形容したいジャンルの本はあって、主にエンタメ小説界隈で人気だ。 いつ頃からあるのかわからないけど、体感では群ようこ『かもめ食堂』あたりから。正確にいうと小説から人気がでたというより、『かもめ食堂…
最近独立系書店とか、棚貸し系書店に行くとZINEが置かれていることが多くなった。 そのだいたいがエッセイだ。 そういうの見る久しぶりにエッセイ読みたいなーとなって、いろいろ立ち読みしてみるんだけど、なんかいまいちハマらない。 エッセイで多いジャン…
韓国文学をたくさん読んできたけど、男性作家のものはあんまり読んでこなかったなぁ、パク・ミンギュとか好きな男性作家もいるんだけど、もう1人くらい欲しい。開拓したい。 そう思って読んでみたけど、やっぱり難しいようだ。 なんかハマれない。ハマれない…