本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

読書日記1「差異の良し悪し」

韓国文学をたくさん読んできたけど、男性作家のものはあんまり読んでこなかったなぁ、パク・ミンギュとか好きな男性作家もいるんだけど、もう1人くらい欲しい。開拓したい。

そう思って読んでみたけど、やっぱり難しいようだ。

なんかハマれない。ハマれないぐらいならまだしも、鼻白らんだりイラっとしてしまう。

 

そもそも韓国作家の名前は一目で性別がわからないので、男性か女性かは知らず意識せず読み始める。そしてあんまりハマらなかった作品は男性作家のものが多かった。

ただでさえそうなのに、あえて男性作家にチャレンジしてみてもそう簡単に上手くいく訳もなく。

 

自分と同じ属性の人の作品しか好きになれないというのはなんとも寂しい。韓国文学だけでなく、日本文学でもそうで、色々読んでみても「この人の作品は全部読みたい!」となった作家さんはいない。

橋本紡堀江敏幸小路幸也はちょっとハマったけど。「この人の作品は間違いない!」というほどではない。

あ、例外として夏目漱石がいるけど。それはちょっと文豪だし話がちょっと違う。同時代の作家で誰かいないか。

ジョン・アーヴィングポール・オースターにハマってた時期もあるけど、それは結構前だから、私の認識とか感性も鈍く、その時は色々と気づかなかったことも多そうで、今読んだら鼻白らんだするのではないかと怖い。

 

本好きの人のSNSを見ていても、異性の作家さんのことが好きな人って珍しい気がする。でもミステリーの作家はそうではない。ミステリーは性別を問わない。何故だ。

 

そもそも男性とか女性とか分けて考えるべきではないのかもしれないけど、でもやっぱり性別によって見え方とか考え方とか感じ方が違うだろうし、その違いを小説によって追体験したい。だけど、女性としてその描写に鼻白らんだり、イラっとしたくはない。これはわがままなのだろうか。

これは男性作家の作品だから、鼻白らんだりイラっとするかもしれない、失望するかもしれないと予防線を張って、肩に力を入れて読み始めるのではなく、もっと気軽に手を取りたい。そう思うのは差異の良いところだけをとって、不快なところは抹殺したいというエゴなんだろうか。