本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

連作短編の面白さと物足りなさ。

今読んでいる前田愛『文学テクスト入門』に、小説を絵画を鑑賞するように読む読み方についてと、江戸時代は視聴覚メディア時代だったということが書かれていて、それを読んで葛飾北斎の富嶽三十六景って江戸時代の連作短編集じゃないか!と思った。 そんなに…

哲学と自己啓発本と漫画と筋トレと。

「哲学」って聞くとどんな印象を受けるでしょうか。 なんだかよくわからないことをよくわからない言葉でこねくり回しているイメージ?それともちょっと真面目で深い話をするだけで「哲学だねー」と茶化されるようなイメージ? どちらにせよあまりいいイメー…

村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』読解。

去年はフェミニズムやジェンダーに興味を持ち始めた年で、割とたくさん本を読んだけど、まだまだ知識が自分のものになってなかったり、自分の考えを話せるようにはなっていない。 そんな簡単にそうなれるとも思ってないけど、今年もフェミニズムに関しての本…

『ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家』

もう何年も前のことになるけれど、美術史の講義を受けている時、「芸術家のイメージは酒好き女好き。そのイメージはピカソからきている」という話を先生がしたのだけど、芸術家にそんなイメージを持ってなかったので、すごくびっくりしたことを今でも新鮮に…