本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大人だって読みたい絵本。

先日、千葉市美術館で開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」に行ってきました。 最近ではマツコの知らない世界で絵本が特集されていたり、NHKの本特集の番組でも絵本の読み聞かせが取り上げられていたり、絵本が気になる。 絵本っていいですよね。 大…

Twitter文学賞というお祭り。

今年もTwitter文学賞の季節がやってきました! ずっと結果発表を見るだけの私でしたが、今回は国内編海外編ともに投票したので更に結果発表が楽しみに。 今回はTwitter文学賞についてです。 Twitter文学賞とは。 Twitter文学賞のおもしろさ。 私の投票作品。…

読書日記 『すべての、白いものたちの』

雪が降りはじめると、人々はやっていたことを止めてしばらく雪に見入る。そこがバスの中なら、しばらく顔を上げて窓の外を見つめる。音もなく、いかなる喜びも哀しみもなく、霏々として雪が舞い沈むとき、やがて数千数万の雪片が通りを黙々と埋めてゆくとき…

読書日記 『ある男』

現在が、過去の結果だというのは事実だろう。つまり、現在、誰かを愛し得るのは、その人をそのようにした過去のお陰だ。 人に語られるのは、その過去のすべてではないし、意図的かどうかはともかく、言葉で説明された過去は過去そのものじゃない。それが、真…

読書日記 『多読術』

本は一冊ずつ、一冊だけを読んでいるんじゃないっていうことです。ジーンズの上にシャツを着たりセーターを着たりジャケットを着たりするように、自分のお気に入りのジーンズ・リテラシーの上にいろいろ本の組み合わせを着たり脱いだりすればいいんです。 本…

「本が売れない」も、悪いことばかりじゃない?

「本が売れない」って悪いことばかりではないのではないかな。 ふとそう思うことがあります。 本が売れない時代と言われているけれど、本が売れないからこそ生まれる本や書店があり、本が売れないからこそ浮かび上がる本への愛があるのではないかと。 今日は…

『たてがみを捨てたライオンたち』 白岩玄

稼ぎ手としての自信がないんだ。男は外で働いてないと格好悪い、仕事で成果を出してある程度の収入を得てないとみっともないっていう気持ちがあって、専業主夫にならないかって言われたときにためらったのも、それが理由だったんだよ。仕事をしてない自分が…