本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読書におけるツッコミ力

岸本佐知子さんと西加奈子さんのミランダ・ジュライ『最初の悪い男』発売記念トークイベントで思った。本を読むのにもツッコミ力が必要だ、と。お2人は「こういうことあるよねー!」とか、「このキャラクターのここがおかしい」とか前のめりでツッコミながら…

日常というおまもり

いきなりですが。 「カバンの中身拝見」のコーナーが好きです。 雑誌でよくあるあれです。 ハイセンスな鞄に渋い飴が入っていたり、ポーチがいくつも入っていたり、それぞれの仕事の必需品が入っていたり。 ノートや手帳が入っていたらそれも覗きたくなりま…

『パワー』 ナオミ・オルダーマン

それはともかく、じつに楽しみです!おっしゃっていた「男性の支配する世界」の物語はきっと面白いんだろうと期待しています。きっといまの世界よりずっと穏やかで、思いやりがあって ー こんなことを書くのはどうかと思いますが ー ずっとセクシーな世界だ…

十一月の扉をあける。

11月になると必ず思い出す本があります。 あっという間に11月になってしまって、11月も半分になってしまって、今年もそろそろ終わりで、この1年に起こったことなどを思い起こしたりしてるうちに、「あれ?これ今年じゃなかったっけ?去年?もっと前?…

異国の本屋さんでほっくほく。

パク・ミンギュ『亡き王女のためのパヴァーヌ』 先週末、韓国ソウルに行ってきました。 今まで韓国と言われてもいまいち興味が湧きませんでしたが、韓国文学をいくつか読んでそのひとつひとつにそれぞれ心の違った部分をくすぐられたり刺されたり撫でられた…

食べてみなけりゃわからない。

ふとした時に浮かんでくる映画の台詞や、 小説の台詞ってありませんか?私にとってその中のひとつが 「人生はチョコレートの箱のようなものよ。開けてみるまで中身はわからないわ」 というもの。 この台詞を初めて聞いた時私は、 チョコの中にゼリーが入って…

その勝負は自分で選んだもの?

今日読み終えたのはこちら。 〈彗星のように現れた韓国文学の異端児〉としてデビューした、パク・ミンギュの『亡き王女のパヴァーヌ』です。 1980年代の韓国で青春を、それぞれ闇を抱えながら過ごした男2人女1人の話。 1人の男と1人の女の子の恋愛をベースに…

読書日記

ALL REVIEWS 書評ライブ読書会に行ってきた。 講師は瀧井朝世さんゲストは島本理生さん課題本は『ファーストラヴ』。 ずっと候補に入っては落選を繰り返していた島本さんならではのお話が聞けたことが面白かった。 『アンダスタンドメイビー』で受賞できなか…

本読みの芋づる、はじめます。

こんにちは。 本が大好きな読書人間、紗綾(さや)です。 みなさんは村田沙耶香さんの芥川賞受賞作『コンビニ人間』はお読みになりましたか? 受賞時に話題となり、最近中村文則さん解説で文庫になりましたね。 あれを読んで思ったのです、私は読書人間だと…