本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本屋大賞と三浦しをんさん

毎年楽しみにしている本屋大賞のノミネート作品が先日発表されました。 私は本屋大賞を取るようなメジャーな作品は普段あまり読まないのですが、去年は意識して話題の本や人気作家さんの本を読むようにしていたので、今回のノミネート作品では4冊読んだこと…

『おちゃめなふたご』 ブライトン

なにか児童文学を読みたい気分になってジャケ借りしたのは『おちゃめなふたご』 これが予想外に面白くなかなかしっかりした作品だった。 パットとイザベルというふたごを中心にクレア学院で巻き起こる様々な事件。 そのひとつひとつが子供ならではの無邪気や…

『珠玉』 彩瀬まる

美しさと才能のきらめきが最も意味を持つ世界に、私の居場所はないの。でも私は、自分がそんなに悪くない人間だって知ってる。 芥川賞祭りがひと段落したので、去年の年末に発売された彩瀬さんの新作『珠玉』を読みました。私、彩瀬まるbot作れるわ。ってく…

芥川賞候補作全部読むチャレンジ

昨日は芥川賞発表がありましたね。 今回は上田岳弘さん『ニムロッド』町屋良平さん『1R1分34秒』が受賞しました。 二人とも好きな作家さんだったので嬉しかったー。 私は3年ほど前から芥川賞の候補作を全部読んで受賞予想作を決め、ニコ生で解説を聞きながら…

読書日記 ピアノ・レッスン

幸福になるために、自分はなんと不可解で鬱陶しい義務を負っているのだろう 赤いワンピース—一九四六年 男の子に選ばれるために努力をする。選ばれるのを待つ。選ばれるために待つのを止めて(それがばかばかしくなって)自分の好きなことをしようとする。で…

愛する人に。 石井ゆかり

2019年の読み始めは石井ゆかりさんの『愛する人に。』でした。 この本は帯に「うまくいかない恋愛のことを立ち止まって、考えて、歩き出すためにー。」と書いてありますが、恋している人の支えになるだけでなくて、恋の他にも様々な感情の支えになってくれる…