本読みの芋づる

芋づる式読書日記。

読書日記

朝ベッドから抜け出せずにぼーっとしていると知らない番号からの着信。

知らない番号からかかってくるような心当たりもない。

一度無視。しかしもう一度鳴る電話。

出てみると間違い電話だった。

間違いだと伝えると、こっちの番号を教えてくれと言ってきたので瞬時に「言いたくないです」と答えた。考えるより先に口をついて出た。

瞬時に拒否できた自分に少し驚いて、そしてそんな自分が新鮮だった。そのあとすぐに、発信履歴みればわかっちゃうじゃんと思ったけど。

 

間違い電話かけちゃった場合って、相手の番号聞くより、自分のかけた番号言って確かめるのが礼儀では…。

不用意に自分の番号言ってなんか私には予想もつかないやり方で詐欺られてもやだし、瞬時に拒否れてよかった。

 

今までは自分の感情を優先するより相手の言いなりになっていた。

相手の方が賢いだろうし言うこと聞いておいたほうがいいかもなんて思って。

でも今朝の私の瞬間的自己主張はなんだったんだろ。

昨日読んだ『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』のお陰かな。

 

読んでいてそれ私も真似したいと思った箇所があって、それは「なんかおかしいと思ったら、おかしいと言え、うまく言葉にできなくても論理的に説明できなくても、うまく言葉にできないけどおかしいと言え」というようなことが書いてある箇所だった。

 

違和感は口に出さないとなかったことになってしまう。

 

言語化し順序立てて論理的に説明できなくても口に出さないと。

ずるずる何かとてつもなく面倒なことになるかもしれないし、自分を不幸にするかもしれない。

もちろん言語化して他人に説明できたら万々歳だけど、それができるようになるためにも、ちょっとの違和感にも敏感でいよう。

 

 

朝起きたてだからまだ何にも染まらず自分に正直にいられたのかな、イライラ期だから自分に正直でいられたのかなって思ったけど、それらのせいでもあるだろうけど、昨日読んだ本のお陰が多分にあるな。

 

間違い電話かけてきた人、私が番号言うの拒否しても気分を害さなかったしキレなかったし、最終的には謝ってくれて良い人っていうか常識?良識?のある人でよかった。

 

 

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)

  • 作者:遥 洋子
  • 発売日: 2004/11/11
  • メディア: 文庫
 

 

 

胃の調子が良くなったので療養食ではなくコンビニのご飯が食べたいっ!と思ってコンビニで海老カツサンドとCMでみて気になってた紅茶を買う。

カフェインも胃に良くないので紅茶飲むの控えてて楽しみにしてたんだけど、なんかもう全然美味しくなかった…。

ペットボトル紅茶買うの久しぶりすぎて忘れていたのだ。そのクオリティーの低さを。

私がペットボトル紅茶飲むようになった10年以上前から安定のこのクオリティーはなんなんだろう。いつになったら向上するんだろう。缶コーヒーかなんかはずっとクオリティーが上がっているらしいのに。

かく言う私も昔はペットボトル紅茶好んで飲んでて、友達に「ペットボトルの紅茶なんでジュースだ」って言われて気分を害していたけど、毎日自分で茶葉から淹れるようになったからわかる。これはジュースだ。

 

『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を読み終わり、次に読み始めたのがチョ・ナムジュの『彼女の名前は』。『82年生まれ、キム・ジヨン』の作家の最新刊でこちらもフェミニズム小説だ。

読み始めは「短編集?薄いしすぐ読み終わるだろう」と思っていたけど、とんでもなかった。

冒頭の話から、もっとたくさんの言葉を使って語られてもいいような出来事が次から次へと起こってそれが7ページに詰め込まれているのだ。

起こる出来事の重量が重くて、それが次々と起きてまるでひとかたまりの様に襲ってくるから、直下型地震が起きた様な衝撃と動揺が収まらず、軽々しく次の話にいけない。

時間がかかる。

 

中にはさほど時間をおかずに次の話にいけるものもあるけど、今さっき読んだ短編はいわゆる毒親もので、私の境遇とも近いものがあってしんどくて、しかも似た様な話が3つも続いたので、気持ちを鎮めようとこの日記を書いている。

 

様々な女性の境遇や困難が書かれていて、こんなにバリエーション豊富でいいのかっ?って思うくらいなので、読む人にずしりとくる話が少なくとも一つはあると思う。

 

はーつらい。でも続きを読むのも楽しみな自分がどこかでいる。

 

 

彼女の名前は

彼女の名前は

 

 

 

今日は夕方になったら図書館に行って、『東大で〜』に出てきた本、『現代社会の社会学』を借りてくるつもりだ。

フェミニズムは頭の中のモヤモヤや違和感の正体を言い当ててくれて、思考の枠組みを外してくれるから好き。

 

 

岩波講座 現代社会学〈1〉現代社会の社会学

岩波講座 現代社会学〈1〉現代社会の社会学

  • 作者:井上 俊
  • 発売日: 1997/06/20
  • メディア: 単行本
 

 

お昼を食べ終わったらまた、『彼女の名前は』に戻ろう。