歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの
叶わない恋とか失ってしまった恋のほうが美しいような気がする。
そうみえるような気がする。
今日読み終わったのは茨木のり子さんの『歳月』。旦那さんがなくなったあとに茨木さんが綴った詩が集められた詩集です。
2人がどんな夫婦だったのか、どんな生活を送っていたのか、茨木さんがどんな風に旦那さんを愛していたのか。
その様が旦那さんがいなくなってしまったその空白に浮かび上がるように書かれていて、寂しいけど暖かい。
もういなくなってしまった人だけど、もう戻れなくなってしまった日々だけど、美しい。でもだからこそ悲しい。
読んでいると泣きそうになる本当に美しい詩集です。
ラブソングも両思いでラブラブの歌よりも、片思い中の歌や失恋の歌の方が多いような気がしやしませんか。
なぜでしょう。美化しちゃうのかな。
私だけかな。
でも江國香織さんの『赤い長靴』でも、「夫に会っていない時の方が夫のこと好きみたいだ」っていう描写があったよ。