本来の経営は「価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的にむかい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実践を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」だ。
上記の経営の概念を家庭、恋愛、就活、虚栄、憤怒にあてはめて、どうすればうまくことが運ぶのかを考える。
とにかく目的を見失わないことが大事なんだなとか、ここのこの考えは覚えておきたいなと、ひとつの尺度を教えてもらえたりと、面白い。
しかし「はじめに」で書かれているとおり、「令和冷笑系文体で勝負」にきているため、少々辛い。読んでいて疲れる。
だけでなく、ちょっと前に話題になった、結婚相談所にやってきたユーモアのセンスが壊滅的な男性を思い出す文章がちょこちょこ挟まるのも辛い。
私もそうなんだけど、オタクでネクラで卑屈な人間のユーモアってなんでこうも辛いのだろう。
自分が面白いと思ったことは我慢できずに口に出してしまって、自分で言ったことに自分で笑ってしまって、自分一人しか笑っていないのである。
そして家に帰って湯船に浸かっている時などに、「なんで私あんなつまんないこと言っちゃったんだろう」と我に帰り赤面するのである。
著者曰く、経営思考には「当事者から一歩引いた目線」「状況を冷静かつ合理的に分析する思考」が必須らしい。
ならば私と著者はユーモアを経営できていない。
あと、そこはかとなく女性蔑視を感じるので、「ユーモアは経営でできている」と「フェミニズムは経営でできている」を書いてみて欲しくなった。
